はじめに:マッチングシステムの闇と「キャリーする義務」
ランクの具体的な上げ方を語る前に、絶対に知っておかなければならないマッチングシステムの過酷な現実(闇)についてお話しします。これを理解しておかないと、ただただストレスが溜まるだけの精神修行になってしまいます。
勝てば勝つほど「味方が弱くなる」理不尽さ
ワイルドリフトのマッチングは内部レート(MMR)を基に行われていると言われていますが、その実態は完全なブラックボックスです。
しかし、長くプレイしている人なら誰もが感じる明確な事実があります。それは「自分が勝ち続ければ勝ち続けるほど、味方に来る仲間がどんどん弱くなっていく」という感覚です。
特に昇格戦(プロモーション)のタイミングではこの傾向が顕著です。昔から「ダイヤの昇格戦なのにエメラルドやプラチナが味方に来る」「グラマス昇格戦に2つ下のティアが入ってくる」といったとんでもないマッチングが頻発していました。
最近になって「ダイヤ1〜4の住み分け」や「自分と上下1ティアまでしかマッチしない」といった調整がアナウンスされましたが、現状ではそのルールも完全に崩壊しています。マスター昇格戦にエメラルド4が混ざってきたり、敵にマスターがいるのに味方はエメラルドだったりと、相変わらずマッチングバランスが壊れているのが今のワイルドリフトのリアルです。
上手くなるほど「背負うもの」が大きくなる
つまり、このゲームは基本的に「自分が上手くなればなるほど、弱い味方を背負って(キャリーして)いかなければならないゲーム構成」になっています。
「味方が弱い」「味方がフィード(連続デス)した」と嘆きたくなる気持ちは痛いほど分かりますが、システム上、そういった味方を引くのは避けられません。
レートを上げていくということは、この理不尽なマッチングを引き受け、重い味方を背負いながらも勝ち続ける「メンタル修行」をこなすことに他なりません。まずはこの現実を受け入れることが、ランクを上げるための第一歩になります。
ソロキューでレートを上げるための絶対の鉄則
重い味方を背負わされるシステムの中で、少しでも勝率を安定させてレートを盛るためには、プレイヤースキル以上に「絶対に守るべき鉄則」が存在します。
鉄則1:しょうもない負け方をしたら「その日はやめる」
レートを上げたいのであれば、これが最も重要です。
味方がAFK(放置)した、味方同士でチャットで喧嘩が始まった、誰かがティルト(自暴自棄)して試合が崩壊したなど、「自分ではどうしようもないしょうもない負け方」をした時は、ムキにならずにその日のランクマッチをやめるのが最大の鉄則です。
「さっきの負けは味方のせいだからノーカン。次勝ってレートを取り返そう」とムキになって回し続けると、自分のメンタルも知らず知らずのうちに荒れており、視野が狭くなってプレイスキルも落ちています。
パチンコで負けを取り返そうとしてつぎ込み、気づけば大負けしているのと同じです。2回の負けを取り返そうとした結果、気づけば10連敗しているケースが非常に多いのがこのゲームの恐ろしいところです。
マイナス1やマイナス2で止めておくべきところを、ムキになって回して回収不可能な損失(レート低下)を出してしまうのを防ぐことこそが、レートを上げるための最大の防御策です。
鉄則2:ピック画面でのチャットは絶対にしない(全オフ推奨)
ピック画面のタイミングで「スワップしてくれ」「〇〇のキャラを出してくれ」とチャットで要求する行為は、絶対にやめましょう。これらは全てにおいてデメリットしかありません。
ワイルドリフトにおいて「ピック画面や試合中にチャットで騒ぐプレイヤー=ほぼ例外なく弱い」というのは、上級者が口を揃えて言う真理です。
おすすめ設定の記事でもお伝えした通り、ゲーム中のチャットや無意味なピングはすべてオフにし、不快なノイズをシャットアウトして自分のメンタルとパフォーマンスをしっかり守ることがレート上げの基本です。
鉄則3:ヤバい味方が来たら迷わず「リメイク(無効試合)」を狙う
とんでもないことをするプレイヤーが味方に来た場合、無理に試合を始めずにリメイク(無効試合)機能を使って対戦を回避するという自衛手段が非常に有効です。
例えば、トップレーンにマークスマンを出そうとしているプレイヤーや、サポート適正が全くないキャラを平気でピックするプレイヤー、あるいはピック画面からチャットを荒らしているプレイヤーが来た場合です。
PC版のLoLとは違い、アプリをタスクキルして抜ける(いわゆるドッジ)行為はワイルドリフトでは重いペナルティがあるため絶対にやってはいけません。
ワイルドリフトでペナルティなく試合をなかったことにできる(1日3回まで)リメイク機能を発動させるための条件は、味方のピックで「4人がAP(魔力)チャンピオンを選ぶ」か「4人がマークスマンを選ぶ」ことです。
ヤバい味方がいた場合は、残りのまともな味方と空気を読んで(あるいはピックを合わせて)あえて全員でマークスマンなどをピックし、このリメイク機能を意図的に発動させましょう。弱くてうるさいプレイヤーに無理に付き合ってレートを落とす必要はありません。
現在は1日に3回程度までであれば、重いデメリットなく試合を回避(リメイク)することができます。
チャットで騒ぐような「弱くてうるさいプレイヤー」に無理に付き合ってメンタルとレートを落とすくらいなら、淡々と回避を選択しましょう。そして、回避ペナルティの待ち時間が発生したなら「今日はもうゲームをやめる」くらいの覚悟を持てる人だけが、自分のレートを守り抜き、上に登っていくことができます。
鉄則4:自分がこけた時は「背負ってもらう側」だと自覚する
レーン戦で大失敗してしまった場合、ティルト(自暴自棄)せずに「この試合は味方に背負ってもらう側だ」と諦め、おとなしくプレイセーフを徹底してください。デスを重ねないことが最大の貢献になります。
最悪なのは、自分で無理にキャリーしようとして味方のジャングルや他のレーンを食い荒らした挙句、集団戦の前に捕まって無駄死にするパターンです。味方の邪魔にならないよう、最低限のカバーに徹する方が勝率はグッと上がります。
鉄則5:崩壊したレーンは見捨てる。ただし「最低限のカバー」はする
0キル5デスのように完全に崩壊してしまった味方のレーンへ無理に助けに行っても、基本的には一緒にダブルキルされて共倒れするだけなので「見捨てる」のが基本です。
しかし、完全に放置しすぎると、序盤で10キルを持った手がつけられない敵(特にマークスマン)が誕生したり、10分経たずにサードタワー(インヒビタータワー)まで折られたりしてゲームが終了してしまいます。深追いや無理なガンクは避けるべきですが、タワーを守るための「最低限のカバー」だけは行うという絶妙なバランス感覚が必要です。
鉄則6:「一番上手い味方」を見つけてファームを譲る
ロール別ガイドの「サポート」の項目でも触れましたが、これはトップ・ミッド・ジャングルどのロールをやっていても同じです。マッチングした5人の中で「誰が一番上手いか」を見極めましょう。
自分より明らかに上手い味方がいるなら、その人の側で戦い、ファーム(ミニオンやジャングルモンスター)を譲って育ててあげるのが勝つための近道です。ただし、レートが上がれば上がるほど「上手い味方」を引ける確率は減っていく(自分がキャリーしなければならない)ことは覚悟しておいてください。
鉄則7:ビハインド時の「オブジェクト賞金」を活用したタワートレード
「何がなんでもドラゴンやバロンを取る(オブジェクトファースト)」という固定観念は捨ててください。
ワイルドリフトでは、チームのゴールド差が大きく開いている(ビハインドを背負っている)場合、タワーなどのオブジェクトを壊した際に「オブジェクト賞金(追加ゴールド)」が入るシステムがあります。
敵が集まっているドラゴンやバロンでの絶望的な戦闘をあえて捨て、その隙に反対側のレーンのタワー(ファーストからサードまで)を一気に折り進めてオブジェクト賞金を獲得し、チーム全体の金銭差を埋めるという戦略が非常に有効です。勝てない集団戦に突っ込むのではなく、賞金システムを活用したマクロ戦略を取りましょう。
まとめ:聖人君子ではレートは上がらない
最後に、MOBAを生き抜くための最も本質的なメンタルハックをお伝えします。
よくある攻略論では「負けた試合は味方のせいにせず、自分にできることがなかったか反省しよう」と言われます。確かにそれは立派なことですが、そんな聖人君子のようなことを言っていては、このゲームで勝ち上がっていくことは不可能です。
「オレオレジャイアン理論」でメンタルを保つ
重い味方を背負わされ続ける理不尽なシステムの中で、いちいち自分の非を認めて真面目に反省していたら、あっという間に精神が壊れます。
レートを上げるために最も重要なのは、「負けた試合は味方がゴミだったから」「勝った試合は完全に自分のおかげ」という『オレオレジャイアン理論』でメンタルを図太く保つことです。自分のメンタルを守り、長時間何試合もプレイし続けるための自己防衛として、このジャイアン理論は非常に効果的です。
なんだかんだ言っても、最終的には「試合数を重ねれば、その分必然的にレートは上がる」ようにできています。1シーズンに1500試合回すような根性があれば、ソブリン(最上位ランク)に到達することも夢ではありません。
聖人君子でいてメンタルを壊し、ゲームができなくなるくらいなら、ジャイアン理論で自己肯定感を保ち、ひたすら試合数を稼ぎ続けること。これがワイルドリフトでレートを上げるための真の最終結論です。